ドット背景をパッと作ろう!

AfterEffectsでドット背景を作ろうと思い立ち、今回は前回と違う方法で作りました。

前回は、「動くドット背景」を作りました。

今回は、より手順の少ないお手軽に作れるドット背景を作ります。
円のシェイプを作り、リピーターを適用します。
これだけです。

お手軽ですね!実際にどのように作っていくのか、順を追ってドット柄を作っていきましょう。

①円のシェイプを作成します。

大きさ自体は後でサイズ調整が出来ますので、こだわらなくてもよいですが、少し小さめに作っておきます。
さらに、シェイプの位置を[0,0]へ移動します。

②シェイプにリピーターを適用

移動出来たら、シェイプの追加からリピーターを適用します。
まずは横方向に複製するためにリピーターのパラメータを調整します。

コピー数は後ほど調整しますが、まずは画面いっぱいにシェイプが広がるように設定します。
リピーターの位置は、複製されたシェイプの間隔に関係しますので、ここもお好みで設定します。
横方向への複製ですので、x軸だけ調整します。y軸は0にしておきます。

次に、リピーターをもう一度適用させます。
これは縦方向へ複製するためのリピーターです。

コピー数は一つめと同じ考え方で問題ありません。
位置は、y軸方向を調整します。x軸は0にしておきます。

この二つのリピーターでドットの背景は完成です。

③最終調整

ドットの大きさは、シェイプのサイズで調整が可能です。
シェイプの大きさを小さくすれば、小さなドットの背景になります。

ドットの間隔は、リピーターの位置のパラメータを調整することで、ドットの密度を変更することができます。

ガラス瓶を作ろう

ガラスはいくつかの方法で作れるので、今回は2つの方法を紹介します。
瓶のオブジェクトは、別で紹介いたします。

今回は、綺麗なガラス瓶と曇りガラスの瓶です。

コルクの作り方はこちらの記事を↓

コルクの蓋を作ろう

出来上がりはこちら。
左から「グラスBSDF」「プリンシプルBSDF」、曇りガラスはプリンシプルBSDFで作成しました。

①ガラスBSDF

②プリンシプルBSDF
伝播を1.0にすることでガラス感を出しています。

③曇りガラス「プリンシプルBSDF」
②に粗さを追加することで曇った感じを出しています。

コルクの蓋を作ろう

瓶を作っている最中であれば、瓶の口の内側をぐるっと選択して、複製し上と下の面を作ることで円柱が作れます。
これでコルクの蓋の形はできます。

次にコルクの見た目を作ります。

コルクとなるオブジェクトにマテリアルを適用させます。

・ボノロイテクスチャ
・カラーランプ
・バンプ
を追加し、調整します。

フォトショップで作る紙の表現

ザラザラした質感を作る

フィルタ>ノイズ>ノイズを加える

エンボス加工で立体感を加える

フィルタ>表現手法>エンボス
パラメータはお好みで調整してみてください。

表面を滑らかにする

最後に少し表面を滑らかにします。
このままでも問題はないのですが、紙として自然な感じを出したいと思います。

紙の色をつける

ここまでで、紙の質感を作りました。
質感が出来上がれば、次に紙の色をつけます。

新規レイヤーを作り、塗りつぶしでつけたい紙の色をつけます。
このレイヤーを先ほど作ったレイヤーの上に配置し、描画モードを「オーバーレイ」に設定します。

シワをつける

紙にシワの質感をだしていきます。
フィルタ>描画>雲模様2を適用します。

このエフェクトを何度か適用することで模様が変わりますので試してみてください。
今回は5回適用させて画像のようになりました。

シワの立体感を出す

続いてシワの立体感を出します。
フィルタ>表現手法>エンボス
パラメータはお好みで変更してください。

今作成したレイヤーをザラザラ質感のレイヤーの上に配置し、描画モードをオーバーレイに設定するとザラザラ質感でシワのある紙が完成します。

フォトショップで黒板背景をサクッ!と作る

本日は動画でもよく使用される黒板の背景をサクッと作っていこうと思います。

まずは新規作成で作りたい大きさでフォトショップを開きます。

次にカラーピッカーの描画色と背景色を調整します。
描画色には少し暗めのグレーを設定し、背景色には黒を選択します。

続いて、
メニューバーから、フィルター>描画>雲模様1を選択します。

次に、
メニューバーから、ノイズ>ノイズを加える
設定は画像の通り

次にブラーをかけます

メニューバーから、フィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)

次は「焼き込みツール」を使います。
設定を下記のようにしてなじませていきます。

範囲を「中間色」に、露出量を「11%」に、ブラシは「ソフト円」、ブラシの大きさを「400」くらい大きく設定し色味を調整し、黒板のようにします。

バウンドするテキストとテキストボックスのローワーサードを作ろう

バウンドするテキストと、そのテキストに自動でサイズや位置が合うテキストボックスを作成します。

テキストレイヤーを2つとシェイプレイヤー1つで作ることができます。

テキストレイヤーは、実際にテキストを打ち込みアニメーションさせるレイヤーとテキストボックス用のテキストレイヤーになります。

まずはテキストレイヤーを作成します。
レイヤー名をわかりやすく「Text」としておきます。

「Text」を複製します。
このレイヤー名を「Text Box」としておきます。

「Text Box」のピックウィップを「Text」に繋げます。
これで「Text」にて位置やサイズを変更した際に「Text Box」の位置やサイズも変更されます。

次に、打ち込んだテキストが同じにならなければいけないので、「Text Box」のテキストメニューを開き、[ソーステキスト]のピックウィップを「Text」の[ソーステキスト]に繋げます。

これで「Text」で打ち込んだ文字が「Text Box」でも同様に打ち込まれます。
「Text Box」は非表示にしておきます。
表示される文字は「Text」レイヤーだけにします。

次にテキストに合わせて自動で作られるシェイプ(ここではテキストボックスと呼びます)を作成します。

長方形ツールで長方形を作り、コンテンツ>長方形に追加から<長方形パス>を追加します。
ここで<パス>を非表示にします。

続きまして、先ほど作った長方形をテキストのサイズに合わせて自動でリサイズするように設定します。
ここではエクスプレッションを使います。

ネット上で検索をかければ、たくさん情報が出てきますのでここでは細かいことは省きますが、
長方形パスのサイズと位置にエクスプレッションを追加します。

///サイズ
s=thisComp.layer("Text Box");
w=s.sourceRectAtTime().width;
h=s.sourceRectAtTime().height;

[w,h]

///位置
s=thisComp.layer("Text Box");
w=s.sourceRectAtTime().width/2;
h=s.sourceRectAtTime().height/2;
l=s.sourceRectAtTime().left;
t=s.sourceRectAtTime().top;

[w+l,h+t]
[Text Box]と書いてあるところは、実際に命名したレイヤー名を入力してください。

次にこのテキストボックスに[オフセットパス]を追加します。
これを追加することで、文字の周りに余白を作ることができます。

このテキストボックスにアニメーションをつけていきます。
今回はシンプルに横に広がるアニメーションにします。

スケールの縦横比固定を外し、xの値を0から100にキーフレームを打ちます。
今回は0秒から20フレームでアニメーションをするように設定しました。

テキストボックスのアニメーションが出来てたら、次にテキストのアニメーションに取り掛かります。

バウンドテキスト

テキストのアニメーションは下から飛び上がってきてバウンドするようなアニメーションにします。

アニメーターから位置を追加し、範囲選択の位置を[0,250]にします。
オフセットにキーフレームをうち、-100%から100%に設定します。

高度を開き、シェイプを[上へ傾斜]にします。
イーズ(低く)を100%に設定

これだけだとまだバウンドしてませんので、今作ったアニメーターを複製し設定を調整します。

先ほど作成したテキストボックスを複製し、[Text]レイヤーの上に配置します。
[Text]レイヤーのトラックマット設定をアルファマットにします。
これによりテキストボックス内でのみ文字が表示されるようになります。

これでテキストボックスが開いて、テキストがポヨンと飛び出してくるアニメーションが出来ました。
これをエッセンシャルグラフィックステンプレートに保存すればプレミアプロでもいつでも使うことができます。

シェイプレイヤーを複製し、塗りを削除、線のみにして少し大きさを変えるとこんなこともできます。

いかがでしたでしょうか。今回紹介したものは一部にはなりますが、アニメーションはもっと豊富に作成することができますので、是非オリジナルのローワーサードを作成してみてください。

パーティクルを使って幻想的な背景を作る

「CC Particle World」を使って幻想的な背景を作っていきます。

パーティクルで3つ素材を作成し、組み合わせて背景にします。
3つは大きさや色を変えて印象を変えることができます。

パーティクル①を作成

新規平面レイヤーにエフェクト「CC Particle World」を適用します。
パラメータは画像の通りに設定しました。
カラーリングは「トライトーン」で設定しています。

BirthRateは0.04に設定しています。

こちらのコンポジションを[Big]としました。(名前は自由です。)

パーティクル②を作成

パーティクル①と手順は同じです。
パラメータを変更します。

こちらのコンポジションを[middle]をしました。

パーティクル③を作成

これまでと同様に作成していきます。
こちらのコンポジション名を[small]としておきます。

パーティクル配置

パーティクル①②③を配置していきます。

今回は[small]を少し左に寄せてみました。
どうでしょう?これだけだと少し幻想的、ファンタジックな感じが少ない気がしませんか?

ここからさらに調整して幻想的な雰囲気を出していきたいと思います。

[Big]を調整

調整前がこちらです。

調整後がこちらです。

使用したエフェクトは「グロー」「ブラー(合成)」です。
パラメータは画像の通りに設定しました。

グローのパラメータ
ブラー(合成)のパラメータ

[middle]を調整

調整前がこちらです。

調整後がこちらです。

使用したエフェクトは[Big]と同じです。

[small]を調整

調整前がこちらです。

調整後がこちらです。

使用したエフェクトはこれまでと同じです。

調整後の[Big][middle][small]を合わせると・・・

どうでしょうか?思い描く幻想的に近づいてきたでしょうか?
さらに少し調整します。
[Big]の不透明度を下げてみます。

良い感じではないですか?

パーティクルの設定はこれで良しとしましょう!

背景を追加

パーティクルの設定ができましたので、このままで出力すると背景が黒、もしくはアルファ付きであれば透明で出力されます。
パーティクルだけを動画に追加したい場合は、アルファ付きで出力して動画素材として使うことができます。

今回はこのまま背景動画として作成したいので、背景に少しカラーリングを施したいと思います。

新規平面レイヤーを作成し、「円形グラデーション」を適用します。

できましたね。今回は夜空や宇宙といったような雰囲気をイメージしました。

ではこれをレイヤーの一番下に配置します。

どうですか?満足ですか?
なにか物足りない感じがしませんか?
私は少し物足りない感じがしますので、さらにいじくっていきます。

おまけの追加

宇宙の背景を検索してみると、よく見る効果が太陽光のようなものです。
これを追加して少しキラッとした感じを出してみたいと思います。

新規調整レイヤーを作成し、レイヤーの一番上に配置します。

このレイヤーにエフェクト「レンズフレア」を適用します。

ちょっとレンズフレアの主張が強いですw
ここで、このレイヤーの描画モードを<オーバーレイ>に変更します。

さぁどうでしょうか。なかなか良い感じの雰囲気が出たのではないですか?
背景レイヤーに「カーブ」を追加して、色味の調整をするのも面白いかもしれませんね。

チェックボックス制御でアニメーションを反転させる

アニメーションを一発で反転させたい場合は、「チェックボックス制御」を使います。

今回は左右を反転させる場合です。
エフェクト「チェックボックス制御」を適用し、スケールのウィップを「チェックボックス制御」のチェックボックスへつなぎます。
これでスケールにエクスプレッションを入力します。

if(effect(“Checkbox Control”)(“Checkbox”)==1)
[100, 100]
else
[-100,100]

これは、チェックボックスがオンの時にスケールを[100,100%]にし、オフの時に[-100,100%]にするという意味です。

深海を泳ぐ

新規平面レイヤー[Fractal]を作成

このレイヤーをプリコンポーズします。
[Fractal Texture]としておきます。

[Fractal]レイヤーに「Fractal Noise」を適用します。
・フラクタルタイプ Dynamic Progressive
・トランスフォーム>スケール 70
・サブセッティング>サブスケール 70
・展開 time*200

<Offset Turbulence>にキーフレームをうち、上から下に動くようにします。

[Fractal Texture]の名前を[Floor]とし、3Dレイヤーにチェックを入れます。
X回転の値を変更し、海底となるように回転させます。
次にスケールを調整します。

楕円ツールでマスクを作成します。

[Floor]コンポに「CC Vector Blur」を適用します。

新規平面レイヤーを青系統の色で作成します。
描画モードを<ソフトライト>に設定します。

次に[Floor]コンポを複製し、海面とします。
「Levels」と「CC Glass」を適用します。

海面のコンポジションを複製し、[Rays]とします。
背景レイヤーの上に配置し、描画モードを加算にします。
エフェクトを削除し、「CC Radial Blur」を適用します。

[Rays]コンポジションの位置・回転・大きさを調整します。

ここでもう少し暗い海の底感が欲しかったので、背景の平面レイヤーに「円形グラデーション」を適用しました。

少し光が明るすぎるので[Rays]コンポのエフェクトやコンポジションの位置などのパラメータを調整しました。

リアルな花火を作ろう!牡丹編

夏の風物詩「花火」
そんな花火をアフターエフェクトを使って作っていこうと思います。
基本のエフェクトだけで作るので、アフターエフェクトを持っている方なら誰でも作ることができます。
早速作っていきましょう!

今回は、「牡丹」とよばれる花火を作ります。

新規平面レイヤーにエフェクト「CC Particle SystemsII」を適用します。

パラメータは画像の通りです。
BirthRateにキーフレームを打ち、5.2から始まり9フレームのところで0になるように設定しています。

今回の設定で約3秒で消えるようになっています。
Longevityを調整することで、消えるタイミングを変えることができます。

次に「グロー」を適用します。

輝きが少し足りない場合は、「グロー」を複製します。
今回は複製し「グロー」が2つになるようにしました。

これで「牡丹」の内側が出来ましたので、次に外側を作っていきたいと思います。

作り方は内側と同じで、パラメータを調整するだけです。

BirthRateは3.6から0になるようにキーフレームを打って設定しています。

これでほぼ完成となります。

最後に各コンポジションの不透明度のところにエクスプレッションを追加します。
これは、チカチカしてから消える花火を演出するためです。

if(time>2 && time<4){wiggle(2000,80);}
else{value;}

どうでしょう?結構綺麗な花火が出来たのではないですか?
しかも見た目とは裏腹にシンプルに作ることが出来ましたね。
色を変えればバリエーションも増えますし、是非この夏の動画の一つとして作ってみるのはいかがでしょうか。