近未来的といえばまさにこれ!プラグインなしで作るグリッチエフェクト

近未来的な表現、サイバーパンクな表現といえばまさにこれなしでは語れないというほど愛用されているエフェクトの一つにグリッチエフェクトがありますね。
動画制作を行う人であれば必ず触れるであろうこのエフェクト。
実はとても手軽に作ることができます。
さらには、テキストや図形、シーンチェンジなど様々な場面で使われていますので、これは覚えておかない手はないですね!

今回は前回のグリッチよりも、手順が多くなりますが、その分オシャレなアニメーションになります。
より手軽なグリッチはこちら↓

早速作っていきましょう!

今回はテキストをグリッチエフェクトを使ってオシャレに切り替えるというものを作っていきます。

まず初めにテキストを作り、プリコンポーズします。

次に平面レイヤーを作りこれを「Displacement」とします。
エフェクト「Fractal Noise」を適用します。

テキストコンポジションにエフェクト「ディスプレイスメントマップ」を適用します。
ソースの部分を「エフェクト&マスク」にすることでテキストにグリッチがかかります。

テキストコンポジションにエフェクト「マット設定」を適用し、「マット設定」を「ディスプレイスメントマップ」の上に移動します。

次にディスプレイスメントマップの明るさを変更し、フェードイン、フェードアウトを作ります。
初めに明るさを暗くし、テキストが表示されない数値に設定し、キーフレームを打ちます。
次に、テキストを表示されるタイミングのところで、明るさを上げ、ディスプレイスメントマップの画面が真っ白になるまで数値を上げます。

次にディスプレイスメントのレイヤーに追加で「フラクタルノイズ」を適用します。

次にテキストコンポジションのエフェクト「ディスプレイスメントマップ」を3回複製します。

次にディスプレイスメントマップレイヤーにエフェクト「ブラー(滑らか)」を適用します。

グリッチエフェクトに色をつけます。
テキストコンポジションにエフェクト「コロラマ」を適用します。
この時、エフェクトウィンドウの1番上に持ってきます。

インプットを「ディスプレイストメント」にし、アウトプットのプリセットを一度グレーにします。
その後、アウトプットサイクルにて色をつけるとグリッチの部分だけ色がつきます。

ではグリッチエフェクトでテキストが入れ替わるモーションを作っていきましょう。

まずディスプレイスメントレイヤーのキーフレームをテキストを入れ替えたい時間のところに移動します。
今回は1秒のところでテキストが入れ替わるようにします。

まず、タイムライン上でテキスト01コンポジションを複製します。
しかし、このままではテキスト01コンポジションのままなので、テキストを入れ替えてもどちらも変わってしまいます。
そのため、プロジェクト内でテキスト01を複製し、テキスト02となったものをタイムライン上の複製したテキスト01に配置してください。
こうすることで、テキスト01で設定したエフェクトをそのまま引き継ぐことができます。

そしてテキスト02の「マット設定」の『Invert Matte』にチェックを入れてください。

これでテキスト2つがグリッチエフェクトで入れ替わる表現ができました。

あとは、テキストの細かい位置やフラクタルノイズの微調整をすることで、お好みのグリッチアニメーションを作ることができます。

今すぐ出来る!簡単グリッチエフェクト!

グリッチエフェクトといえば今やなくてはならないアニメーションの一つであり、覚えるべきテクニックの一つとなっていますね。
もはやこれを覚えずして何を覚えるくらいの勢いです。
グリッチ表現は、様々な表現方法がありますが、まずは簡単な方法を一つ覚えてそこから応用をさせていくということをすれば、あなたもグリッチマスター間違いなしです!

では、早速作っていきましょう。

まず初めてに、グリッチアニメーションをさせたい、ロゴやテキストを準備します。
今回は、テキストで作りますが、ロゴにしても方法は何も変わらないのでご安心ください。

テキストのコンポジションが出来たら、これは一旦横に置いて置いてください。

いよいよ、本題に入ります。

まずは、平面レイヤーを作り、名前を「Glitch」としておきます。
このレイヤーにエフェクト「Fractal Noise」を適用させます。
コントラストを250くらい
明るさを−15くらい
トランスフォーム>縦横比の固定のチェックを外し、
スケールの幅を3000、高さを400くらいにしておきます。(このあたりは好みなので調整して大丈夫です)
そして、<展開>のパラメータにエクスプレッションを追加します。
エクスプレッションの追加は、時計マークを「alt+左クリック」(Windows)、「option+左クリック」(Mac)で出来ます。
ここには、「time*2000」としておきます。(ここもお好みで調整してください)

そして、この「Glitch」レイヤーは、プリコンポーズして非表示にしておきます。

次に、調整レイヤーを作り、エフェクト「ディスプレイスメントマップ」を適用します。
ターゲットレイヤーは「Glitch」とします。
ここで最大水平置き換えと最大垂直置き換えの数値をいじってみてください。
どうです?めちゃくちゃグリッチって感じがしませんか!?

最大水平置き換えを大きくすると、グリッチの大きさが横に大きくなり、最大垂直置き換えの数値を変えると、垂直方向に変わります。

今のままでは、動画全体がグリッチかかった状態になっていますので、必要な部分だけにするために、調整レイヤーをカットしましょう。

どうでしょう?これだけでも一瞬ザッザッ!となるエフェクトができました。

この調整レイヤーを複製して、ザッザッとさせたいタイミングのところに配置すれば、

グリッチノイズの完成です。