テキストにも図形にも使える!アフターエフェクトで作るLEDサイン

今回は「LEDサイン」を作りたいと思います。よく店頭などで見かけるLEDサインですが、アフターエフェクトで簡単に作ることができます。
もちろんプラグインはなし、難しいこともしていませんので、サイバーパンクな雰囲気を出したい時や、お店の店頭に出す動画としても使うことが出来る優れものです!

LEDサインに使うテキストを書きます。
テキストにカラーリングを施します。
調整レイヤーをテキストレイヤーの上に配置し、調整レイヤーに4色グラデーションをかけます。
これを「TEXT」コンポジションとしておきます。

「TEXT」コンポジションにエフェクト「ベガス」を適用します。
チャンネルをアルファに設定。

線分数(Segments)>線分数(Segments)は1

レンダリング(Rendering)>幹の幅(Width)を8
終了点の不透明度を上げることで輪郭全てが囲まれた状態になります。

レンダリング>描画モードを「ステンシル」に変更します。

イメージの輪郭>レンダリングを「選択した輪郭」に変更します。
選択した輪郭の数値を変更することで、文字の一部が表示されます。
今回の「たがしや」というテキストの場合は数値「7」以降は何も表示されません。

選択した輪郭を「1」にして最初にキーフレームを打ち、1秒後に数値「7」にしてキーフレームを打ちます。
1秒間の間に輪郭が切り替わって表示されるアニメーションができます。

次にこのアニメーションをループするよう設定をします。
「選択した輪郭」を選択し、メニューバー>アニメーション>エクスプレッションの追加を選択します。
追加するエクスプレッションは「loopOut」です。

これで点滅のアニメーションが常に表示されることになります。
2秒後にテキストを表示させたいので、2秒のところでCarl+Shift+Dでコンポジションを分割し、
2秒後のコンポジションのエフェクト「ベガス」を削除します。

点滅をさらにランダムにしたい場合は、2秒までのコンポジションを複製し、キーフレームをずらすことで点滅がランダムで複雑になります。

次に反射している文字を作ります。
TEXTコンポジションを全てプリコンポーズします。
片方のコンポジションのスケールのチェーンを外し、yの値を−100にし、位置を調整します。

反転させたコンポジションにブラー(方向)を適用します

さらに「リニアワイプ」を適用し、パラメータを調整します。
これでより反射がリアルに表現できます。

最後にLED表現をします。
新規平面レイヤーを作成し、「CC Ball Action」を適用します。
パラメータを調整し、コンポジションのトラックマットアルファを選択します。
この時に「CC Ball Action」のパラメータを調整して、お好みのドットにしてください。

そして、平面レイヤーをコピーして、反射しているコンポジションにも同様に適用させます。

これらを全てプリコンポーズし、「LED」とします。
この「LED」にエフェクト「グロー」を適用し、さらにコンポジションを複製します。

複製したコンポジションに、「チョーク」を適用し、チョークマットを2くらいに設定します。
次に「塗り」を適用し、白色にします。

そして、グローエフェクトを一番下に持ってきます。
これで、白色で発色している光源を作ることができます。

最後に調整レイヤーを作り、1番上に配置します。
ここにエフェクト「グロー」を適用して、全体的に発色させます。

いかがでしたでしょうか?出てくるエフェクトも多くなく、基本的なアクションでこんなにオシャレなLEDサインが作れてしまうのです。
やらない手はないですよね?

今回はテキストで作りましたが、図形に組み合わせてアニメーションをつけることで、インパクトあるシェイプアニメーションを作ることもできますので、オープニング作成などにも大いに活躍してくれることでしょう!

人魂!?いえ、ただの線です。線だけで作るオシャカワなアニメーション素材

難しいエフェクトや高価なプラグインを使わなくてもオシャレでカワイイアニメーションが実は作れちゃうんです。
しかも簡単で汎用性が高いので、AEを使ってみようって人はぜひ覚えて損はないですよ!
では早速作っていきましょう!

ペンツールで線を引きます。
この時、波線のようなアニメーションをさせたかったら波線を、テキストの周りに動かしたい場合はそのアニメーションの軌跡を描くように線を引きます。

線が引けたらまずはその線を加工していきましょう。
少し人魂?液体っぽくするためにエフェクトをかけます。
エフェクト「タービュレントディスプレイス」をこのシェイプレイヤーに適用させます。

タービュレントディスプレイスでいい感じにできたら、次は線に丸みをつけていきます。
これをすることでより液体っぽさが増します!
線の先端を丸くし、テーパーで線のお尻になる部分を欲しくします。

これだけですでにいい感じではないですか?
これで線自体の加工は完了です。

次はアニメーションをつけていきます。
アニメーションは、トリムパスを使います。

今回はテキストが表示されるのに合わせて、シェイプが動くようにしたいと思います。

ここまでで完成!となるわけですが、これにさらに味付けをしていきたいと思いますので、
アイディアの一つとしてよければお付き合いください。

まずはこの人魂が文字の前後で動くというものです。

一つでは何か物足りないので、このシェイプレイヤーをコピーし、反転させたいと思います。
反転させるには、スケールのチェーンマークを外し、xの値を[-100]にします。
(今回は横方向に反転させます)

近未来的なカッコイイ!デジタル地球儀の作り方

サイバーパンクや近未来的表現には欠かせないHUDが大変人気ですが、今回はデジタルな地球儀を作りたいと思います。
スマホをタップしたら3Dでデジタルな地球儀が浮かび上がってくる表現なんかはすでに使われておりますが、非常にかっこいいですね!あれ。

実はすごく基本的なことだけで作れちゃうんです!
この機会に作って、背景や動画のアクセントとして使っちゃいましょう!

①世界地図をデジタルっぽくする
1920×1080でコンポジションを作ります。
そこに世界地図を配置します。
世界地図は、インターネット上にいくらでもあるのでダウンロードしたものを少しいじります。
陸地の部分を真っ白にしておきましょう。

配置した画像に「CC Ball Action」のエフェクトをかけます。
パラメータを以下のようにすると

世界地図がドットで表現されます。

次に世界地図の画像をコピーし、「CC Ball Action」のエフェクトを削除し、
レイヤースタイルの線を追加します。

レイヤースタイル>ブレンディングオプション>アドバンスブレンディングの「塗りの不透明度」のパラメータを変更します。
今回は2%くらいにしておきます。
そして線の色を白に変更します。

するとこのようなデジタルっぽい世界地図が出来上がります。

②球体のカッコイイ地球儀にする
先ほど作った2つの世界地図を選択して、プリコンポーズします。
このコンポジションにエフェクト「CC Sphere」を適用します。
地球儀が小さい場合は「半径」を大きくすると、地球儀が大きくなります。

次にこのコンポジションをコピーして、上側を「Map_Outside」下側を「Map_Inside」とします。
「Map_Outside」のCC SphereのRenderの項目を「Outside」に変更し、
同様に「Map_Inside」では「Inside」に変更します。

こうすることで奥行きが出て、より球体の地球儀っぽくなりました。

さらに奥行きを出して、立体感を出すために「Map_Inside」にエフェクト「ブラー(方向)」を加えます。

これで完成です!
が!!
さらに色を変えたりしたいという場合は、初めのMapコンポジションの中の世界地図の画像の上に、
調整レイヤーを配置し、塗りのエフェクトを加えてあげると自由に地球儀の色を変えることができます。

カワイイ液体シェイプの作り方

材料:円をいくつか

①いくつか円を作ります。

②各円に下記の下処理をします
エフェクト:波形ワープ
※これはなくても作れます。
波の高さを変更するくらいでそれ以外はデフォルトのままで大丈夫!
時間経過とともに波打つのが気になる人は「wave speed」を0にします。

③調整レイヤーを作り、下記のエフェクトを加えます。
ガウスブラー(Gaussian Blur)
マットチョーク(Matte Choker)

④最後に調整レイヤーで4色グラデーションなどで色をつけてあげるとより可愛くなります。

背景などがある場合は、シェイプレイヤーと調整レイヤーだけをプリコンポーズしてください。
調整レイヤーのエフェクトがシェイプレイヤーだけにかかるようにすると上手く行きます。

ユラユラ揺れる背景の作り方

ゆらゆら揺れて幻想的な雰囲気やカワイイ雰囲気を演出したい時に、便利な揺れる背景の作り方をお教えいたします。

①背景を作る
新規ソリッドレイヤーを作ります。
エフェクト「4色グラデーション」を適用。
エフェクト「レベル補正」を適用
<Output Black>の値を大きくすることで全体の色味が白くなります。

②揺れる波の作成準備
新規シェイプレイヤーに楕円を作成
大きさはお好みで良いですが横長にすればするほど、揺れる波が大きくなります。
これをいくつか複製し、白色と黒色の2色にします。
この時楕円をバラバラな角度や大きさに変えるとより複雑さが増していい感じになります。
楕円が配置できたら、プリコンポーズします

③揺れる波の作成
②で作成したレイヤーにエフェクトを適用していきます。
「色合い」楕円にお好みの色をつけます
「ブラー(方向)」ブラーの長さを1000とし、角度はお好みで調整してください。
「回転」角度や回転の半径はお好みで、出来上がりを見つつ調整してください。
回転の中心にキーフレームを打ち、タイムラインの最初と最後で動かしてください。
これで揺れる背景の出来上がりです。

水面に揺れるテキストの作り方

①ソリッドレイヤーにフラクタルノイズを適用
・パラメータ
フラクタルタイプ:ダイナミック
ノイズタイプ:リニア
コントラスト:120
ブライトネス:−7
スケール:130
オフセット

②エフェクト「トライトーン」を適用

③waterレイヤーをプリコンポーズ

⑤プリコンポーズしたものにエフェクト「CC grass」を適用

⑥テキストを入力
描画モードをAddにする
不透明度を60%くらいにする
テキストカラーを水っぽくする

⑦テキストにエフェクト「CC Vector Blur」を適用

⑧Waterレイヤーをコピーして貼り付け
エフェクト「Tritons」を削除
このレイヤーをプリコンポーズする
このレイヤーは非表示にします。

⑨テキストレイヤーにエフェクト「Displasement Map」を適用
ディスプレイストメントマップのレイヤーの対象を⑧で作成したレイヤーにします。

⑩テキストレイヤーにブラーを適用
ブラーの値を表示させたい時間に合わせて小さくしていくことでふわっとテキストが浮き上がってくるようにできます。
それに合わせてテキストレイヤーの不透明度も0から100にするとより自然に表示させることができます。

ファンタジックな動画を作りたい~テーパー使う~

今回Aftereffectsの新しいバージョンでテーパーとwaveが標準で使えるようになりましたね。

waveに関してはまた今度ですが、今回はテーパーを使って動画を作りました。
というかテーパーが使えるようになったことで作りたい素材がとても簡単に作れるようになりました。

では、テーパーとはなんじゃろか?ってとこです。

簡単に言うとシェイプの先を尖らせてスライムみたいな形を作ることができます。(イメージできます?)

てなわけで今回はシェイプをテーパリング?してしっぽの生えた光の玉みたいなものをフワフワと飛ばしてみました!

砂のようになって消えるテキストに使ったエフェクト

テキストアニメーションをタイトルに使うことが多い昨今ですが、かくいう私もよく利用します。
てなわけで今回はリリックビデオのOPに簡単なテキストアニメーションを追加しました。

今回は「テキストが砂のようになって消える」です。

もう色々な人がチュートリアルを出しているモーションなので細かいことは今回は省きますが、作り方なんかはいつか出す機会があれば!

使ったエフェクトは「CC Particle Systems II」と「Linear Wipe」のみです。

もうこれだけで簡単に出来そうな気がしてきましたね!