砂になって消えていくテキストアニメーション

テキストアニメーションといえば、跳ねたり消えたり出てきたり、無数にあるのですが、今回はその中でも比較的簡単だけど、汎用性とカスタマイズ性が高いテキストアニメーションの作り方を紹介します。

今回紹介するテキストアニメーションは、「CC Particle SystemsII」を使用した粒子になって消えていくアニメーションです。

①テキストを準備

テキストを準備したら、プリコンポーズして「Text Comp」としておきます。
そして、このコンポジションにエフェクト「リニアワイプ」を適用します。
角度を90にしてテキストが徐々に消えていくようにキーフレームを設定します。
細かい調整は後ほどします。

②粒子の作成

「Text Comp」を複製し、「Text Effect」としておきます。
リニアワイプを削除し、「CC Particle SystemsII」を適用します。
位置にキーフレームを打ち、左から右に移動するように設定します。

③粒子の色

粒子の色は②のコンポジションに「色合い」を適用し設定します。

④最終調整

テキストのリニアワイプの設定を、粒子の動きに合わせて調整すると、
粒子になって消えると同時に文字も消えていくアニメーションになります。

ちなみにこのアニメーションを逆再生すると、粒子が文字になるアニメーションになります。

ガラスのスライドショーを作る方法。その1

ガラスのコンポジション作成

1つ目のガラスレイヤーの作成

1080×1080の新規平面レイヤーを作成し、エフェクトを追加していきます。
追加するエフェクトは
「Fill(塗り)」「Linear Wipe(リニアワイプ)」「CC Light Sweep」を追加します。

各種設定はこちら↓

リニアワイプにキーフレームを打ちます。
今回は2秒で動きをつけるので、0秒で100%→2秒で45%としました。
これで1つ目のガラスレイヤーの作成が完成です。
これを複製し2つ目のガラスレイヤーを作成します。

キーフレームのグラフエディターを開き、調整します。

2つ目のガラスレイヤーの作成

追加するエフェクトは「Fractal Noise(フラクタルノイズ)」「Fast Box Blur」です。

追加したエフェクトのパラメータは以下の通りです。

「フラクタルノイズ」の展開にエクスプレッション(Alt+左クリック)を適用し、【time*45】と入力します。

「フラクタルノイズ」と「Fast Box Blur」は、「塗り」と「リニアワイプ」の間に移動させます。

二つ目の他のエフェクトのパラメータも少し調整します。

「塗り」
色を白に変更
「リニアワイプ」
2秒時点のパラメータを45%→65%へ変更

2枚目が出来たら、複製して全部で5つガラスレイヤーを作成します。

3つ目のガラスレイヤーの作成

2つ目のレイヤーを複製し、パラメータを少し調整します。

4つ目のガラスレイヤーを作成

5つ目のガラスレイヤーを作成

設定が完了した動画はこちら↓

この5つのレイヤーをプリコンポーズします。
今回は「Glass Map」と名付けました。名前はわかりやすいものでかまいません。

映像と合わせてみる

さきほど作ったガラスのコンポジションを映像と合わせてみます。
映像レイヤーの上に配置し、コンポジションの「不透明度」と「サイズ」を調整します。
「不透明度」は15%、「サイズ」は、縦横比の固定を外しx軸を180%にします。
描画モードは、「スクリーン」にします。

さらに新規調整レイヤーを作成し、映像レイヤーとガラスのコンポジションの間に配置します。
新規調整レイヤーには、「モーションタイル」「ディスプレイスメントマップ」を適用します。

これだけでも十分なのですが、ガラスのあしらいにもう少し味付けをしたいと思います。

追加のガラスコンポジションを作成

先ほど作成したガラスコンポジションを複製します。
この複製は、プロジェクトパネル内で行います。
これにより先ほど作成したガラスコンポジションとは別のコンポジションとして複製することができます。

このコンポジションを映像と合わせる際に、「サイズ」は縦横比のチェックを外し、x軸を180%に。
「不透明度」は、15%に設定します。
描画モードは、「追加」にします。

先ほど使った「Glass Map 2」を複製し動画にしたものが次の動画です。

おまけ

最後に映像全体の調整をします。
新規調整レイヤーを作成し、エフェクトを追加します。

最終調整した動画がこちらになります。
最後は映像の印象を変える部分になりますので、なくても良いですしもっと変化を加えても面白い動画が出来るのではないでしょうか。
これでガラススライドショーの完成です。
今回は長方形で作りましたが、円形などを使ったり動きを変えたりして変化のあるスライドショーを作るとよりオシャレなガラススライドショーが出来上がります。

バウンドするテキストとテキストボックスのローワーサードを作ろう

バウンドするテキストと、そのテキストに自動でサイズや位置が合うテキストボックスを作成します。

テキストレイヤーを2つとシェイプレイヤー1つで作ることができます。

テキストレイヤーは、実際にテキストを打ち込みアニメーションさせるレイヤーとテキストボックス用のテキストレイヤーになります。

まずはテキストレイヤーを作成します。
レイヤー名をわかりやすく「Text」としておきます。

「Text」を複製します。
このレイヤー名を「Text Box」としておきます。

「Text Box」のピックウィップを「Text」に繋げます。
これで「Text」にて位置やサイズを変更した際に「Text Box」の位置やサイズも変更されます。

次に、打ち込んだテキストが同じにならなければいけないので、「Text Box」のテキストメニューを開き、[ソーステキスト]のピックウィップを「Text」の[ソーステキスト]に繋げます。

これで「Text」で打ち込んだ文字が「Text Box」でも同様に打ち込まれます。
「Text Box」は非表示にしておきます。
表示される文字は「Text」レイヤーだけにします。

次にテキストに合わせて自動で作られるシェイプ(ここではテキストボックスと呼びます)を作成します。

長方形ツールで長方形を作り、コンテンツ>長方形に追加から<長方形パス>を追加します。
ここで<パス>を非表示にします。

続きまして、先ほど作った長方形をテキストのサイズに合わせて自動でリサイズするように設定します。
ここではエクスプレッションを使います。

ネット上で検索をかければ、たくさん情報が出てきますのでここでは細かいことは省きますが、
長方形パスのサイズと位置にエクスプレッションを追加します。

///サイズ
s=thisComp.layer("Text Box");
w=s.sourceRectAtTime().width;
h=s.sourceRectAtTime().height;

[w,h]

///位置
s=thisComp.layer("Text Box");
w=s.sourceRectAtTime().width/2;
h=s.sourceRectAtTime().height/2;
l=s.sourceRectAtTime().left;
t=s.sourceRectAtTime().top;

[w+l,h+t]
[Text Box]と書いてあるところは、実際に命名したレイヤー名を入力してください。

次にこのテキストボックスに[オフセットパス]を追加します。
これを追加することで、文字の周りに余白を作ることができます。

このテキストボックスにアニメーションをつけていきます。
今回はシンプルに横に広がるアニメーションにします。

スケールの縦横比固定を外し、xの値を0から100にキーフレームを打ちます。
今回は0秒から20フレームでアニメーションをするように設定しました。

テキストボックスのアニメーションが出来てたら、次にテキストのアニメーションに取り掛かります。

バウンドテキスト

テキストのアニメーションは下から飛び上がってきてバウンドするようなアニメーションにします。

アニメーターから位置を追加し、範囲選択の位置を[0,250]にします。
オフセットにキーフレームをうち、-100%から100%に設定します。

高度を開き、シェイプを[上へ傾斜]にします。
イーズ(低く)を100%に設定

これだけだとまだバウンドしてませんので、今作ったアニメーターを複製し設定を調整します。

先ほど作成したテキストボックスを複製し、[Text]レイヤーの上に配置します。
[Text]レイヤーのトラックマット設定をアルファマットにします。
これによりテキストボックス内でのみ文字が表示されるようになります。

これでテキストボックスが開いて、テキストがポヨンと飛び出してくるアニメーションが出来ました。
これをエッセンシャルグラフィックステンプレートに保存すればプレミアプロでもいつでも使うことができます。

シェイプレイヤーを複製し、塗りを削除、線のみにして少し大きさを変えるとこんなこともできます。

いかがでしたでしょうか。今回紹介したものは一部にはなりますが、アニメーションはもっと豊富に作成することができますので、是非オリジナルのローワーサードを作成してみてください。

ロゴにも使える!オシャレでリアルなネオンサインをAEで作る

前回はLEDサインを作成しました。今回はネオンサインを作っていこうと思います。
LEDとは違い少し、昔ながらのロゴが作れたり、サイバーパンクな世界観にマッチしたりと、まだまだ使いやすくオシャレな表現をすることができるので、ぜひ覚えておきたいテクニックの一つですね。
では、早速作っていきましょう!

まず初めに、新規平面レイヤーを作ります。
今回は背景にレンガの壁を使いたいので、ダウンロードしたレンガの画像を挿入します。

そして、画像レイヤーにエフェクト「カーブ」を適用します。

さらにエフェクト「色合い」を適用し、白色をグレーに変更します。

次に新規平面レイヤーを作成し、楕円形ツールでマスクを作ります。
マスクは「除算」にし、マスクフェザーの値を大きくします。

これらを全て選択し、プリコンポーズし「Wall_Background」とします。

いよいよ、ネオンサインを作っていきます。

まずはネオンにするテキストを作ります。
少しオシャレさを出したいと思いましたので、エフェクト「変形」を使い、テキストを斜めにしてみます。

デザインが決まったらこのテキストのレイヤーを全て選択してプリコンポーズします。
このコンポジションをコピーしておきます。
コピーしたコンポジションは一旦非表示にします。

表示してあるコンポジションにレイヤースタイル>ベベル&エンボスを適用します。
そして「塗り」を適用し、グレーにします。

ベベル&エンボスのハイライトカラーをグレーにします。
ハイライトの不透明度と影の不透明度を調整します。

続いて、レイヤースタイル>ドロップシャドウを適用します。

これでネオンの消えている部分は完成です。

次に、ネオンの光っている部分を作っていきます。

まず先程非表示にしていたコンポジションを表示し、複製します。
複製した、下側のコンポジションにブラー(ガウス)を適用します。

次に1番上のコンポジションにレイヤースタイル>インナーグローを適用します。
設定は、画像の通りに<中心>に変更します。

続いて、エフェクト「グロー」を適用します。

先程のグローを適用したコンポジションを複製し、グローを削除して、レイヤースタイル>ベベル&エンボスを適用します。

新規平面レイヤを作成し、背景レイヤーの上に配置します。
4色グラデーションを適用し、色はネオンの色をスポイトで参照します。
ポイントを各テキストの近くに配置します。

ペンツールを使い、マスクをかけます。

平面レイヤーの描画モードをvivid lightに変更します。(すみません^^;日本語表記がわかりませんでした)

ユラユラ揺れる背景の作り方

ゆらゆら揺れて幻想的な雰囲気やカワイイ雰囲気を演出したい時に、便利な揺れる背景の作り方をお教えいたします。

①背景を作る
新規ソリッドレイヤーを作ります。
エフェクト「4色グラデーション」を適用。
エフェクト「レベル補正」を適用
<Output Black>の値を大きくすることで全体の色味が白くなります。

②揺れる波の作成準備
新規シェイプレイヤーに楕円を作成
大きさはお好みで良いですが横長にすればするほど、揺れる波が大きくなります。
これをいくつか複製し、白色と黒色の2色にします。
この時楕円をバラバラな角度や大きさに変えるとより複雑さが増していい感じになります。
楕円が配置できたら、プリコンポーズします

③揺れる波の作成
②で作成したレイヤーにエフェクトを適用していきます。
「色合い」楕円にお好みの色をつけます
「ブラー(方向)」ブラーの長さを1000とし、角度はお好みで調整してください。
「回転」角度や回転の半径はお好みで、出来上がりを見つつ調整してください。
回転の中心にキーフレームを打ち、タイムラインの最初と最後で動かしてください。
これで揺れる背景の出来上がりです。